テレクラ時空間とテレクラ女性における意思疎通の困難
テレクラには、テレクラに向いている話題というものがあります。しかし、テレクラに向いている話題をふれば必ず成功するというわけではありません。
また、「テレクラを利用する女性」には、「テレクラを利用する女性のツボにハマりやすいネタ」というものもあります。かといって、それらのすべてがテレクラを利用する女性のツボにハマることはありません。
ある特定の場所というのは、その場所ごとに違う「おもしろい」があり、この場所ごとに違う限定された「おもしろい」を見抜くことができない場合、テレクラでの会話を盛り上げることはできません。
かといって、その場所ごとの「おもしろい」を信頼しきってアップデートを怠ったり臨機応変な姿勢を見失うと、その「おもしろい」が「つまらない」に反転して足元をすくわれることもあります。
テレクラというのは、つねに変わり続けているものです。
大枠の話をしてしまうと、「90年代のテレクラ」と「現在のテレクラ」では、求められている「おもしろい」がまったく違います。
「90年代のテレクラ」で通用していたテクニックなり話題などは、「現在のテレクラ」ではさほど役に立たないと考えたほうがいいでしょう。
とはいえ、循環史観的なものがもしテレクラにも適応されるのであれば、ある日とつぜん「現在のテレクラ」において、すでに終わったとされる「90年代のテレクラ」における「おもしろい」が急に有効になるということもあるかもしれません。
もしそうなった場合は、「90年代のテレクラの手法など通じない」という固定観念を捨て去って、循環して舞い戻ってきた「おもしろい」をすすんで引き受けて利用する順応性が求められます。
大枠のフレームから少し細かく立ち入って見ますと、「現在のテレクラ」においても、利用する女性によって「おもしろい」は微細に変化します。
ある女性にとっての「おもしろい」は、ある女性にとっては「つまらない」なのがテレクラにおける会話のじつに難しいところです。
ですから、こういった性質を持つテレクラにおいて「これを話しておけば鉄板だ」という過去の成功体験を、あまり信頼しすぎるのは考えものかもしれません。
無思考、無批判の垂れ流しの反復、「だれが相手でも同じ話ばかりする」という態度は、テレクラにおいては最も避けるべきものであるとさえ言ってよいでしょう。
これも、大枠の話とときと似ていますが、過去のテレクラ女性との体験は「これは、過去に成功したときの『アレ』が使えるタイミングかも」と思ったときに活用するものであって、つねに必ず有効ではないのです。
テレクラにおいては無思考の反復を避けて毎回会話の糸口を探っていく
テレクラにおける出会いのテクニックなどを伝授することの難しさは、まさに、こういったテレクラの性質によるのであって、こればかりは、実際に利用して生きているテレクラ女性とのリアルタイムでの会話を通して身体ごと学んでいく以外に方法がありません。
ひとつ言えるのは、回線越しの生きているテレクラ女性を相手にして、「現在のテレクラ」の諸相についてまったく学ぶ姿勢を見せず、戦略的な反復ではなく無思考の反復を繰り返すばかりのテレクラユーザーには、あまり出会いが見込めないということだけでしょうか。
それと、冒頭で書いたことと繋がるのですが、「大枠」としての「テレクラ」については、多少なり理解をしていたほうがいいかもしれません。
たとえば、twitterなどのSNSとテレクラでは、求められている「おもしろい」がまるで違うということです。あるいは、「クラスの人気者がクラスメイトとする会話」と「テレクラ女性との一対一の会話」と言い換えたほうがわかりやすいでしょうか。
「おもしろい」というのは、「ある特定の場所、ある特定の相手に対してのみおもしろい」場合がほとんどです。
ですから、「それが万人にとっておもしろい、普遍的におもしろい」と勘違いして、自分を「おもしろ人間」だと思いこむ人は、自分の「おもしろ」が通用しない場所で高い確率で滑ります。下手すると激昂や憤激や冷笑や嘲笑などを引き起こすことさえあるでしょう。
テレクラを利用する際も、ここはしっかりと抑えておかなければなりません。
「まったく知らない土地に、たった一人で訪れて、そこで言葉が通じるかどうかわからない相手に話しかける」というような緊張が、テレクラにおいては求められるといってもおそらく過言ではありません。
実際にテレクラを利用してみればすぐに明らかなのですが、テレクラというのは「会話というものを成立させるのはこんなに難しいことだったのか」と痛感させられる場面に頻繁に立ち会う場所です。
「本当に何を言ってるのかさっぱりわからない女性」や「何を打ってもいっさい響かない女性」などとの回線が繋がることがザラにあるのがテレクラであり、その「わからない」や「手応えなし」の地点から、妥協点を探っていき、なんとか「わかるかも」「響いたかも」という感覚を掴んでいくのがテレクラの基本でもあるのです。
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