ぼくらの無店舗型テレクラなんだぜ

ぼくらの無店舗型テレクラなんだぜ

前回の記事では、「無店舗型テレクラ」の「現状認識」から見えてくる「課題」について記述しました。そこで見出された、「無店舗型テレクラ」の今後に関するおおまかな「課題」は、まとめると、以下のようなものになります。

  • 「無店舗型テレクラ」を維持するには、流動的な「新規の女性ユーザー」がたえまなく参入してくる必要がある。
  • しかし、「無店舗型テレクラ」は、「テレクラ」を知らない若い女性たちの眼からは巧妙に隠されている。「テレクラ」が女性たちの眼に触れないということは、新規女性の獲得が難しい、ということに等しい(テレクラは隠されている)
  • 新規の女性ユーザーを獲得するためには、「隠されているテレクラ」を無理矢理にでも陽のあたる場所に引きずり出し、「女性たちの眼」という「明るみ」に晒さなければならない。

無店舗型テレクラに与えられた当面の「課題」は、「テレクラを現在よりもよく知られたものにして、女性ユーザーを増やしていくにはどうしたらいいのか」というものです。

流動的な「女性ユーザー」の新規参入によって、「出会い」や「テレフォンセックス」の機会が増加していくこと、ツーショットの回線がつながる女性の質が高くなっていくことなどを考えると、この「課題」は、テレクラユーザーにとって決して他人事ではないはずです。

「無店舗型テレクラの課題」は、テレクラを利用する「わたしたちの課題」でもあるのですし、そんな「テレクラの課題=わたしたちの課題」が乗り越えられるとき、テレクラユーザーは、「課題」を乗り越える以前とは比較にならないような大きな「利益」を得ることにもなるのです。

しかし、こんなことを言い出しますと、当然ながら「そんなことは、われわれテレクラユーザーが考えることではないのではないか。われわれテレクラユーザーの手には余ることなのではないか。そもそも、テレクラの運営が考えて対策を練るような領域なのではないか」という意見が飛び出すことにもなるのではないか、と想像します。

ですが、このような意見は、たとえるならば、代議制民主主義に疑いなく期待する、あるいは怠惰に与するような姿勢とほぼ同じであると私には感じられます。

「テレクラの課題」を乗り越えていくことはテレクラユーザーの利益を増大させることにつながっています。テレクラユーザーは権利の獲得のためにみずから思考して行動することができるのですし、それぞれの思考と行動によって、「無店舗型テレクラ」の環境をテレクラユーザーにとって有利なものへと改善していくことは可能であるはずです。

テレクラユーザーが、無店舗型テレクラが抱える「課題」への取り組みをすべてテレクラ運営に丸投げして一任してしまい、すでに与えられた権利を無自覚に甘受するだけの受動的な態度を続けていくのであれば、おそらく、「テレクラのこれから」は現状を維持するような外面だけを一応は保ちながら、ゆるやかな下降をたどっていくことになるでしょう。

運営による宣伝の限界を見据える地点から始める

たとえば、テレクラの運営による「広告」には、おそらく限界があります。テレクラ運営がまったくがんばっていないというわけではありません。むしろ、テレクラの運営は、テレクラの運営なりによくやっている方でしょう。ですが、「テレクラの広告」は、おそらく「出会い系の広告」などに比べて女性の眼につく機会がそう多くはありません。

単純に掲載される女性誌の数にも差がありますし、「出会い系のラッピングカー」が走っているのを見かけることはあっても「テレクラのラッピングカー」が走っているのを見かけないことなどをあわせて考えると、運営の「広告」による女性へのアピールの範囲に決定的な差があることは明らかでしょう。繰り返しになりますが、前述したように、無店舗型テレクラの「課題」は、やはり「隠されていること」なのです。

「隠されているテレクラを明るみに晒す」ということをまったく諦めているわけではないテレクラの運営も、この「隠されている」というテレクラが陥っている状態から抜け出す一手をなかなか見つけ出すことができていません。

理想的なのは、人が日常会話のなかで「テレクラ」の話題を意識的にではなく気軽に出すくらいに、「テレクラ」がよく知られている、「テレクラ」が社会に浸透している状態になることでしょう。しかし、現状は「テレクラ」について人が会話をする状況の対極にあると言わざるを得ません。

以前、テレクラを利用していて印象的だった「新規」の女性がいました。現在のテレクラで、テレクラのことをよく知らなそうな若い女性とつながると、私はその女性に「どうやってテレクラを知ったの?」ということをたまに尋ねるのですが、その新規の女性からは「えー?なんか、友達から『おもしろいよ』ってlineで番号がまわってきたから、ためしにつかってみただけ」という答えが返ってきました。

「テレクラ」のことをほとんど知らないテレクラ新規女性とのツーショットダイヤルを通して、私は、「出会いの成否」や「テレフォンセックスの快楽」など以上に、つねづね考えている「テレクラの広がり」についての貴重なヒントを与えられたように感じました。

テレクラ新規女性と、新規女性にテレクラを教えた友人の間では、「テレクラ」が「話題」として機能していたのです。これは、些細なことではありますが、私にとっては重大なことに感じられました。

彼女たちのLineの画面上のように、「テレクラ」が「話題」として機能するプライベートな空間がひとつでも増えていくならば、テレクラは「隠されたもの」から「明るみに出されたもの」へと反転することもできるのではないか、と私には思われたのです。

もちろん、これが安直で単純な考えであるということは自覚しているのですが、「運営の広告」だけでは「女性にテレクラを知ってもらうこと」に限界があるのであれば、あとは「人」と「人」の間を伝搬して、平原に火が燃え広がるようにしてその領域を拡大していく「口コミ」のきっかけとなることを、テレクラユーザーが自発的に可能な限りやるしかないだろう、ということを、このテレクラ女性との会話から私は個人的に考えていくようになりました。

「口コミ」や「噂」として広がり、人々の日常会話のなかに気がつくとその言葉が忍び込んでいた、というようなやり方で「テレクラ」というものを流通させ、新規女性ユーザーを獲得するために、いわば「口火を切る」ために、テレクラユーザーができることは一体なにか、ということについての考察は、文字数の都合上、どうやら、次回以降の記事へと持ち越すことになりそうです。

あくまで予定ですが、おそらくは「テレクラを利用しているひとりひとりのユーザーが、テレクラについての『声』をあげていく」という営みと、その効果や方法、テレクラユーザー同士による目に見えない連帯などについて書いていくことになるのではないかと思います。

テレクラについて考える人間、テレクラについて書く人間がいる限り、テレクラは終わることなく続いていくのです。いや、というより、続いていくんだぜ?

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